拮抗筋を意識する
オーバーヘッドプレスで使われてる筋肉は主に、肩回りの筋肉や体幹ですが、実はそれだけでなく広背筋も使われてるんです。
それはトレーニングで”引く”際に使う筋肉のことを言います。
拮抗筋というのは、主動筋の反対側の筋肉のことを言います。
例えば、アームカールをする際は上腕二頭筋が主動筋ですがそのときの拮抗筋は上腕三頭筋です。
これと同じようにオーバーヘッドプレスでは地面に対して垂直方向の動作なのでその反対の垂直方向のプル動作、いわゆるプルアップになるのです。
プルアップはオーバーヘッドプレスをより強くする。
ストロングマンの世界では、拮抗筋を大事にしてる人が結構います。
あのワールドストロンゲストマンのブライアンショーも
「ベンチプレスをもっと強くしたいならロウイングをやれ」とおっしゃっています。
プルアップをすることは、オーバーヘッドプレスにおけるラックポジションでのキープ力を強くし、さらに上半身の筋肉の前後のバランスも整えます。
また挙上時の補助的役割を果たすので、より重量を挙げることができるという訳です。
今日本で流行ってるトレーニングでは、ベンチプレスはやるけど、その反対方向のロウイングをやってる人はほとんど見かけません。
ロウイングをやったとしても広背筋下部狙いのロウイングです。
しかし、プルアップもそうですが筋肉ではなく動作で考えないといけません。
ですのでベンチプレスの反対方向の動作なので、広背筋下部を狙うロウイングではなく、実際ベンチプレスでおろす胸の位置に向かってロウイングする必要があります。
また、オーバーヘッドプレスでもしっかり肘を伸ばしロックアウトまでするので、背中に効かすために肘を伸ばし切らないプルアップではなく、上腕二頭筋も全部使って肘もしっかり伸ばしきるプルアップが理想です。
同じ日にやるのもあり
背中の日や、肩の日などといった部位別のトレーニングが結構流行ってますが、オーストラリアに行けばそうではありません。
僕がシドニーに住んでいるとき、ジムにいたデカくて強い人はオーバーヘッドプレスの日にプルアップ、ベンチプレスの日にロウイングをやっていました。
僕も、その人のマネをしてから挙上重量はアップしました。
週一から週2にして、縦方向のプッシュプルと横方向のプッシュプルを週に2日行うのです。
試してみてください。